「アナゴ読みって何だ?」(標準語)
「アナゴ読みって何や?」(関西弁)
「アナゴ読みって何だべ?」(北海道弁)
標題をご覧になって、そう思われたことでしょう。
アナゴ読みとは私が名付けた言い方で、一般的には
「スラッシュ読み」
「読み下し」
「そのまま読み」
と呼ばれています。
その逆が、
「返り読み」
ですね。
I’ve just finished my lunch with John.
「私はジョンとお昼ご飯をちょうど終えたところです」。
これが返り読み。
I’ve just finished/my lunch/with John.
「私、ちょうど終わったところ/お昼/ジョンと」。
これがスラッシュを入れて読み下すスラッシュ読み。
つまりアナゴ読みです。
準2級、2級長文を教えていて、ちょっと文章が長くなると、途端に
和訳出来なくなる生徒がいます。
そういった生徒には
「アナゴ読み」を伝授しています。
私は生徒にこう問います。
私「ウナギやアナゴは好き?」
生徒「好きです」。
私「一本まんま食べる事出来る?」
生徒「難しいです」。
私「食べやすく切ってみたらどうだろう?」
生徒「食べやすいです」。
私「英文もそれと同じ。切っていけば分かりやすくなるでしょ?」
生徒「そうですね」。
私「これをね、僕はアナゴ読みって言ってるんだ。ウナギは値段が高いよね。
でもアナゴはウナギに比べてお値段も手頃、しかも美味しい。
長い英文は切って食べやすく、いや読みやすくすればいいんだよ」。
生徒に聞きますと、中学校、高校では今も返り読みが行われているとか。
決して間違った訳し方ではないのですが、これですとリスニングが出来なく
なるという問題が発生します。
NHKラジオは伝統ある語学番組を数多く放送されていますが、そのうちの
一つ「ニュースで学ぶ現代英語」。
講師は何と英語和訳を「スラッシュ読み」「読み下し」で行っているのです。
アナゴ読み。
すぐに慣れます。
挑戦してみませんか?